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赤い集団

2015年5月12日

どうも火曜日担当の中島です。

今回は、気温が急上昇する5月中旬~6月下旬にかけて、住宅のベランダや基礎周り、外壁や玄関、勝手口などのコンクリートや石の上でよく見かける赤いクモのような生物「カベアナタカラダニ」についてです。
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このわずか1ヶ月前後の期間限定で出没するこのダニですが、実は彼らが子供の頃は地衣類を食べているのです。
地衣類とはコケに似た生物で、住宅の外壁などに見られる茶褐色のコケ状のもので、小さな頃は基礎や外壁や石の隙間でコケや花粉を食べて育ち、6月下旬頃から大人になります。
そして、その後なんとセミやバッタなど大型昆虫に捕り付き、彼らの体液を吸いながら生きる昆虫寄生ダニとして生まれ変わります。
そして、 セミのシーズンが終わるころに、再びコケの隙間を求めて散っていく、まだまだ謎多きダニなのです。
そしてよくウジャウジャと見かけるのは、何と産卵のために群がっているようなのです。
という事は、大量発生した場所のコンクリートなどには卵があり、だから毎年同じように大量発生するんですね。
なかなかきりがないです・・・
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駆除方法は意外と簡単ですが、間違って潰さないようにしましょう。
何故かと言うとタカラダニは赤い体液をだ出しますので、うっかり潰してしまうと体液が残り白い壁やベランダなら、そこがシミになってしまいますので潰すことはお薦めしません。

さて肝心の防除対策は、高圧洗浄機で住宅の外壁、基礎、ベランダなど餌と住処となる地衣類を除去することが最もお薦めです。
できれば、5月に入る前に高圧洗浄または、ブラシで地衣類をゴシゴシ取り除いておくと5~6月を快適に過ごすことができます。 

薬剤による防除は、有効成分が 「 フェノトリン 」もしくは、「 エトフェンプロックス 」の粉剤や液剤を散布しておくことで駆除できます。

セミやバッタ等の昆虫にとっては迷惑な話しですが、ヒトや動物には案外無害なんですよ。
しかしあの数はやはり見た目がキモチワルいですし、身体に付着した花粉を洗濯物に着けたりすると花粉症の原因にもなりかねないですからね、どうしても不快害虫となるわけです。

ではまた次回に。

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