吸血鬼登場
2015年9月15日
どうも中島です。
今回は何故か最近駆除の依頼が続いいる、南京虫ことトコジラミについてです。
成虫は体長5~8mm、扁平楕円形で赤褐色で吸血すると腹部が膨大し、体長が1.5倍以上なでに伸びる。前胸背の両側の扁平部が幅広く、前方に丸く張り出しています。羽は退化していて飛ぶことはありません。
卵は、長さ約1mmで黄色長楕円形。
何と全世界に分布していますが、日本には江戸末期にオランダ船から初めて発見され、明治10年の西南の役で九州、同13年に大阪、同15年に名古屋と東京で被害が生じているます。
全国的に分布した後、一時は殆ど見られることがなくなったが、最近になって、再び全国各地で被害が増えつつある。
1回当たりの吸血量が多く、そのために発熱したり、さらには不眠症やリンパ腺の腫れを引き起こす場合もありますが、伝染病の媒介等は知られていないです。吸血痕が2個並んで残る場合が多く、また、カメムシのような悪臭を発します。
寄生選択性はあまりなく、人間やペットなどからも無差別に吸血し、夜行性で、昼は壁や柱の数mmの隙間に潜んでいて、夜になると徘徊して、人の血を吸います。寝ている間に首や手足など肌の露出部分が被害を受けることが多く、時には布団の中に侵入して吸血してきます。吸血習性として、口吻の刺し替えを行うため、吸血痕が2個並んで残る場合が多い。
不完全変態で、孵化直後の幼虫から成虫まで吸血する。幼虫は5回脱皮し、1~3カ月で羽化する。成虫の寿命は10カ月~1年、年間3回以上の発生を繰り返す。雌成虫は、毎日2~5粒ずつ、生涯には約200個程の卵を産みます。飢餓や低温に対する耐性も強いのが特徴です。
まるで吸血鬼、といったところですね。
ではまた次回お会いしましょう。