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床に忍ぶ…

2016年2月11日

おはようございます中島です。
今回は前回に引き続き、ヒラタキクイムシの被害についてご紹介します。
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ヒラタキクイムシは、木材の内部を食害し加害しますが、木材表面を残して加害するため、被害の発見がどうしても遅れてしまいがちです。
木材内部が食害を受けた場合は、内部に粉状に糞(フラス)が大量に溜まった状態となり、成虫が脱出する際この木粉のようなフラスが屋外に排出されて初めて被害に気付きます。
ヒラタキクイムシはある一定年数被害が続きますが、被害の発見が遅れた場合は甚大な被害となる場合があるので、注意が必要です。

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近年では輸入木材の増加に伴い外来種の侵入も確認されており、ヒラタキクイムシによる被害の多くは合板(ベニア板、コンパネ)で発生しますが、フローリングや家具などでも発生が広がっています。先日訪問させていただいたお宅もフローリングに被害が出ていました。

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アフリカヒラタキクイムシは近年被害を甚大化させている種類で、在来種のように1年1世代ではなく1年に複数世代のため、増殖速度が早く被害が急速に拡大することが多いので注意が必要です。

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壁やフローリングから排出される木粉の量で、被害の大小を判断するのは危険です。表側に排出される量は概ね少なく、壁内方向などに排出される量の方が多くなっています。
壁やフローリングを剥がしてみて、初めて被害の大きさに驚かれる場合が殆どと言っても過言ではありません。
脱出孔や木粉の堆積がないからと言って安心していると、実は周辺の木材全てに被害がある場合が多いので注意が必要です。

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よくヒラタキクイムシ類は、古い木材では発生しないと言われ、デンプン質の分解が理由とされています。
ですが、実際の現場では20年以上経過した物件でも確認されており、デンプン質の分解は起こっておらず生息は継続するため注意が必要です。

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お家の壁際やフローリング等に白い木粉が体積していて、近くに小さな穴が複数あったら要注意ですので、早期の調査診断をおすすめします。

それではまた次回にお会いしましょう。

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