水陸両用どころか❗
2016年2月25日
おはようございます中島です。
今回は前回に続きオケラの生態についてご紹介します。
オケラは草原や田、畑などの土中に巣穴を掘って地中生活しています。
巣穴は大まかにはねぐらとなる地面に深く掘られた縦穴と、そこから伸びる、地表直下を縦横に走る餌を探すための横穴からできています。
乾燥した硬い地面よりも、水を多く含んだ柔らかい泥地や湿地にを好み、そうした環境の地表にはしばしば先述の横穴が盛り上がって走っているのが認めららます。
成虫幼虫ともに食性は雑食性で、植物の根や種子、他の小昆虫、ミミズなどさまざまな動植物質を食べる。
収斂進化の類例に挙がるモグラと同様、運動量、代謝量が膨大で、水分不足、飢餓に大変弱い。
水分が得られないと一晩程度で死んでしまいます。
土をただ起こしても見つけにくいですが、田植え前の代掻き(しろかき)の際などは土を起こした際に水上に浮かんでくるので見つけやすい。
水上では全身の短毛が水を弾いてよく水に浮き、脚で水面を掻いてかなりの速度で泳ぐことができます。
また、地中生活するうえに前翅が短いため飛ばないようにも見えますが、長く発達した後翅を広げてよく飛び、夜には灯火に飛来する。
若齢幼虫は多くのコオロギ類同様よく跳ねるが、成長するとむしろよく走り、飛翔の予備動作として跳ねるぐらいです。
行動可能範囲をまとめてみると、地中を掘り進み、水上を泳ぎ、空を飛び、地上を歩くと、様々な環境に対応しており、昆虫界のみならず、生物全体から見ても、対応範囲が何とも広い生物ですね。
実際に飛んでいるところや泳いでいる所は、いまだに見たことがないのが残念ですが、1度は見てみたいものです。
ではまた次回お会いしましょう。