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ねずみ

2016年6月18日

今回はねずみの習性について勉強しました。

鼠咬症、アナフィラキシーショックの被害

ねずみに噛まれると、怪我以外にもさまざまな危険があります。特に怖いのが、鼠咬症とアナフィラキシーショックのふたつです。

鼠咬症は、ねずみの持つ菌(スピロヘータ、モニリスホルムレンサ桿菌)が傷口から入ることで引き起こされる病気です。
肺炎・肝炎、胃潰瘍を発症することもあり、日本でも寝たきりの老人がねずみに噛まれて感染した事例があります。海外の例ではアメリカで、ペットショップのねずみに噛まれただけで感染し、死亡したケースも起こっています。

アナフィラキシーショックは、ねずみに噛まれて起きる強烈なアレルギー症状です。ハチに刺されて発症するものが有名ですが、ねずみの場合でも同様に発症します。

症状は全身の腫れに呼吸困難、意識を失うこともあります。1度落ち着いたように見えてもしばらくして再び状態が悪化することがあり、発症した際には入院が必要です。2004年には、ハムスターに噛まれた男性がこの症状で死亡した事故が日本でも発生しています。1995年以降に限っても、同様の事故が約20件起こっています。

アナフィラキシーショックについてテレビ・漫画・映画の影響でよく勘違いされているのが、「2度噛まれないと発症しない」という認識です。
確かにそういったケースはあるのですが、アナフィラキシーは、1度噛まれただけでも起こり得ます。3、4度噛まれてはじめて発症する人もいます。とても個人差が大きく、噛まれたことがなくても油断は禁物です。

ねずみ(ドブネズミは人に向かってくることがあります)を見つけても、不用意に近づかないでください。

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