意外と知らない
2015年12月10日
おはようございます中島です。
今回は意外と知らないただのカメムシなついてです。
前回、前々回でご紹介した以外のカメムシメたちは、全てただのカメムシとなります。あまり私達とは普段は直接関わりのないカメムシとも言えます。
実はセミ、アメンボ、タガメなどはこの種類に含まれますが、彼らがカメムシの仲間であることは意外と知らない人が多いのではないでしょうか?
アメンボウ
例えば、われわれ日本人にとって伝統的な風景のひとつである“里山”には、今では大変貴重なカメムシたちが多く依存しています。
タガメ
前述したアメンボやタガメの他に、コオイムシ、ミズカマキリ、タイコウチ、マツモムシなどは、水田を取り巻く稲作環境を象徴する昆虫として昔から有名です。
コオイムシ
ミズカマキリ
タイコウチ
マツモムシ
なかでも、タガメはかつて養魚場の大害虫として人々に嫌がられていましたが、現代の農業形態の改変に伴って徐々に減少していき、今では絶滅危惧II類に指定されるまでになりました。
また、馴染み深いアメンボの仲間にも、その姿が失われつつある種が知られています。
これら以外にも、人とかかわりの深いカメムシたちはたくさん存在していて、とくにセミの仲間は夏の風物詩として、時には騒音をもたらす不快な虫として、私達とは密接な関係を築いてきました。
案外ただのカメムシたちは、私達の生活してきた風景の中にごく当たり前のように存在していたんですね。
一口にカメムシと言っても、その姿・形は様々で、人から嫌われるものもいれば関わりの深いものもいます。
今度カメムシたちに出会ったら、一度じっくり観察してみてはいかがでしょうか?
今まで知らなかった新たな世界が見えてくるかもしれませんよ。
ではまた次回お会いしましょう。