ねずみについて
2016年5月7日
こんばんは!
タカマツです。
今回はねずみについて勉強しました。
14世紀のヨーロッパでは、ねずみを媒介に蔓延したペストにより当時の人口の3割が失われたと言われています。現代においても、ねずみはさまざまな病気の原因になる存在です。
ねずみのいる場所が、衛生的だと思う人はいないでしょう。事実、ねずみは下水道、ホコリだらけの倉庫、掃除の手が届かない屋根裏などに住みつき、その体は常に雑菌だらけです。通り道になったところ、触った食べ物には、当然それらの病原菌が残されていきます。また、ねずみの体についているダニなどの寄生虫が菌やウィルスを媒介することもあります。
以下は、ねずみによって運ばれる病原菌が引き起こす病気の代表的なものです。中には非常に深刻なものもあります。
病名 原因菌・ウィルス 症状など
サルモネラ症(食中毒) サルモネラ菌 嘔吐、腹痛、下痢などを引き起こす、いわゆる「食中毒」です。致死率の高い病気ではありませんが、子どもや高齢者では重症化するおそれもあります。
E型肝炎 E型肝炎ウイルス(HEV) ウイルス性肝炎の一種で、妊娠中の女性が感染した場合、劇症化して致死率が20%にも達します。対応するワクチンがなく、対処療法しかありません。
鼠咬症 鼠咬症スピリルムまたはストレプトバチルス ねずみに直接、咬まれることによって感染し、起こる病気です。発症すると咬まれた傷口がただれ、高熱や震えといった症状が出ます。
腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群 ハンタウイルス ねずみの排泄物を通じて感染するハンタウイルスによる病気です。発熱、頭痛、腎不全、皮下および臓器における出血などが起こります。
レプトスピラ症(ワイル病) レプトスピラ菌 ねずみの排泄物に含まれる菌から感染します。発熱や倦怠感などの症状があります。特に重症なものはワイル病と呼ばれ、致死率は40%に達することもある危険な病気です。
ここに挙げた以外にも、ねずみによって菌・ウィルスが運ばれ、引き起こされる病気はさまざまにあります。
では
また。